ブログを書かなかった2年の間で最も大きなイベントといえば、やはり31年間にわたって、おつきあいを強いられてきた?心臓の病気と決別できたことでしょうか。
生まれてから30年以上にわたって、WPW症候群という不整脈の病気に悩まされてきました。
ひとたび心臓の発作が起これば、脈拍数が1分間に200ぐらいまでドカンと上がり、治まれば何事もないという、ほとんど嫌がらせのような病気です
根治させるには、カテーテルアブレーション手術という、発作の原因になっている心臓の筋肉にヤケドを作って、発作を起こさないようにするという治療法があります。
それを知ったのが今から5年ほど前のこと。
30年以上のつきあいがある西神戸医療センターの主治医の先生からは「成功率も高いし手術を受けてみたら?」と再三勧められていました。
ですが、ヤケド程度とはいえ、心臓を焼くというのは考えるだけで恐ろしいし、薬でコントロールできている&発作が起こっても止め方をマスターしているから、いいやということで逃げまわってました。
転機になったのは、2011年5月。所属している吹奏楽団の定期演奏会でした。
メイン(+世界初演)の曲を演奏している真っ最中に発作を起こしてしまいました。
外から見ても発作を起こしていることが分からないのが救いでしたけど、しんどいことこの上なし(あとでビデオを見たら、顔が真っ赤でした)。
幸いすぐに治まったのですが「こんなのといつまでも付き合ってたら、ロクなことないわ。手術受けよう」と決めました。
主治医から提示された治療候補先は、神戸大学付属病院と、神戸市立医療センター中央市民病院の2つ。
迷わず、神戸市立医療センター中央市民病院に決めました。
ここは、初めて病気を起こした時にかつぎこまれて、それ以来15歳までお世話になってきた病院でしたので、治すならここだろうと。
2011年7月に新築・移転していたのも大きな判断材料でした。
執刀医は、小堀先生という循環器内科の先生でした。
研究者の勘というほどのものでもないですが、分からないことを尋ねても、クリアに説明してくださるので、信頼して大丈夫と判断しました。
2011年8月初旬に手続きをして、9月末に入院。
2泊3日のスケジュールでした。
初日は、昼過ぎに入院して、心電図をとり、若い看護師さんから剃毛チェックを受け(恥ずかし・・・)、同意書を書いて、ドクターから説明を受けて終わり。
同意書を書くのも、なかなか勇気がいると実感。いくら90%の確率で成功すると言われても、受ける方は、成功か失敗しかないわけですから。
2日目は、昼前に点滴が始まり、思い出すだけでも悶絶の尿道カテーテルを入れられ
午後から手術。
手術室(血管造影室)に連れて行かれた時は、さすがに怖かった・・・空調の関係で、めちゃくちゃ寒いし。
カテーテルは、右足大腿部の動脈(本当は静脈からの予定でしたが、大昔にしたカテーテル痕のせいで断念)、左足大腿部の静脈、それから右側の首筋の静脈から、計4~5本入れられました。
麻酔が効いているので、痛くはなかったです。
カテーテルが心臓に入った瞬間が何となく分かり、何とも気持ち悪かったのと、寝たまま人工的に?きつーい発作を起こされるのはたまりませんでした。
そして、あっという間に、メインイベントの心臓の筋肉を焼くお時間に。
事前の説明では痛くないって聞いてたのに、実際は結構いたい。
なんか心臓の中を、ゆっくりとギーッと引っ掻かれてるみたいな、文字で形容するのが難しい、たぶん2度と経験できない、何とも気色悪い感触でした。
思わず「きつっ」とつぶやいたら、先生が「ごめんねー、しんどいと思うけど我慢してくださいね」と返事が。
あとで尋ねたら、焼き切らないといけない副伝導路が、普通の人より大きかったそうな。どおりでしんどかったわけです。
結局、1時間程度で手術は無事に終わり、そのあとの処置と止血に30分かかりました。
動脈にカテーテルを通したので、なかなか血が止まらなくてたいへんでした。
止血の真っ最中には若いドクターから「安静中は、冗談じゃなくて、絶対に動かないでくださいね。人間の一番太い血管に穴を開けたんで、下手すると命にかかわりますから」と、絶対安静を言い渡されました。
こういう説明というのは、ひょっとしたら人によっては腹が立つ人もいるかもしれません。
ですが、自分は妙に納得。
身近でカテーテル直後に勝手に動いた人を知ってるし、さすがに出血多量で死にたくないので。。。
そのまま8時間ベッドにあおむけのまま寝つつげ、強烈な腰痛と闘うことに。
唯一の救いは、ここの病院で働く友人が2日続けて、お見舞いに来てくれたこと。
ただただ感謝でした。
3日目は、止血を確認して、疲れ果ててはいましたけど、午前中に無事に退院できました。
その日は、帰宅してから泥のように寝つづけました(笑)。
手術をしてから半年が経ちますが、1度も発作は起きていません
手術後1ヶ月間は、身体のバランスが少し崩れたみたいな感じがしましたけど、今は問題なしです。
毎食後に服用していた薬からも解放されましたし、本当に生活の質が上がりました。
主治医の先生は「僕が定年退職する前に、君が治ったところがみれてよかった」とありがたいお言葉をいただきました(先生には、ご心配おかけしました)。
ひとまず、自分のカテーテルアブレーション体験記を書いてみました。
もし、これから受けられる方の参考になるなら、幸いです。
♪追記♪
高額医療対象の手術なので、支払った治療費は9万円弱でした。
ただし、もしも無保険で受けたら100万円かかるようです(後日に届いた健康保険の明細を見て、ぞーっとしました)。
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